アフリカのサバンナを原産とするゴマは、古くから滋養食品として重宝されてきました。
なかでも、メソポタミアでは銀貨のかわりとして、また、中国では「食べる丸薬」と称され不老長寿の
食べ物として大切に扱われてきました。その秘密は主成分である脂質をはじめ、たんぱく質、
ビタミンB1、B2、ナイアシン、カルシウム、鉄分などを含む豊富な栄養素にあります。
ここ数年は抗酸化物質であるゴマリグナンの働きも注目されています。抗酸化物質とは老化や
さまざまな病気の原因となる活性酸素を消去する働きのある物質で、ゴマにはセサミンや
セサミノールなど6種類のゴマリグナンが含まれています。ところが、ここに来てセサミン以上に
注目
されているのが、ゴマに含まれているたんぱく質を酵素分解して得られる「ゴマペプチド」の働きです。
もともと、たんぱく質は1000個以上のアミノ酸が組み合わさってできていますが、これを酵素分解する
ことによってアミノ酸へとバラバラに分解されます。その分解過程で生まれる物質が「ペプチド」で、
ちょうど、たんぱく質が細切れになった状態のことです。大豆・イワシ・カツオなど、その由来する
たんぱく質によって、ペプチドの種類はいくつか存在し、血圧低下作用やコレステロール抑制作用など、
その機能において、さまざまな有用性が認められています。
なかでも「ゴマペプチド」の持つ血圧上昇抑制作用は他の「ペプチド」に比べ、特に優れているとされ、
各方面から熱い注目を集めています。「ペプチド」が、血圧上昇を抑える仕組みは、血圧上昇に密接に
かかわるアンジオテンシン変換酵素(以下ACE)の働きを阻害することにあります。
この酵素が体内で働き、血圧が上昇するのを阻害することで、血圧が上昇するのを防いでくれるのです。 |